新作公演の稽古が始まりました。今回のタイトルは『海から来た人』。どんな舞台になるのでしょうか。 海は、わたしにとって、年々その存在が変わって来ています。海のない群馬県でうまれ育ったため、海に行くということは大イベントでした。長いこと車に揺られて到着した海水浴場は茶色く、テレビと違う。海に入れば未知の生物が足をぬめぬめして鳥肌が立ち、陸に上がればどこまでも付いてくる砂に苛立ち、そもそも泳げない。正直、あまりいいものではなかった。 それからン十年経ち、1キロは泳げるよう特訓し、一番好きな乗り物は船。水族館で深海魚を見るの好きだしダイオウイカにわくわくし、旅に出る時はなるべく海のある場所を選ぶ。スキューバダイビングやらシュノーケルやらやっちゃったりして(写真は沖縄で出会った海ガメです)。 ここまで嗜好が変わるとは自分でも驚きですが、海が好きになってつくづく良かったな、と思います。というか、好きなものが増えて嬉しい。 海は広いな大きいな。 青く広く深く、未知な海のように、今回の『海から来た人』も、豊潤な舞台になるでしょう。 どうぞ、お楽しみに♩