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Interview vol.1 『祝 机上風景初演出―長島美穂の巻』

  • 制作
  • 2016年6月2日
  • 読了時間: 3分

インタビュー第1弾は、劇団員 長島美穂です。机上風景で俳優のみならず演出家としても活躍をはじめた長島に、演劇のこと、机上風景のことについて聞きました。 ――入団して10年ですね。10年、古川作品に携わってきたということになりますが、ずばりその魅力とは? 上質かつシンプルなエンターテイメントなところ(笑) あまり多くを語らず、観客が感じる余白が沢山あるところかな? シンプルであるが故に、俳優としては技量を問われるのでとてもやり甲斐があります。 あと作品の雰囲気がとても好きです。 ――私も古川氏に出会った時、相当の衝撃を受けました。シンプルって何て怖いんだろうと(笑)。さて、中学校の演劇部指導では演出されて来ていましたが、今回からは劇団の演出も手掛けます。長島さんにとって、演出ってどんな仕事ですか? 何だろう。まだ分からないです(笑) 強いて言うなら、台本にある風景と、目の前で俳優が見せてくれる風景を融合させる仕事・・・かな? ――演出をする上で楽しい点、大変な点、気をつけている点などがあれば教えてください。 楽しいのは、 台本を読んだ上で、俳優が演じているのを見ていて色々アイデアが浮かんできたり、未来予想図が描けた時かな。これいける!って思えた時はテンション上がります。 大変なのと気を付けているのは、個々人によって言葉を選ぶところ?適性や性格などをみて言葉を発しているので、大人に対してもそうですが、中学生相手の演出の時とかは特に神経が磨り減ります(笑) でも基本的に演出するのは楽しくて好きです。 ――とても慎重に伝え方を考えてるなーと感じていますよ。そのうちブチ切れられないように気をつけます(笑)。今回から俳優と演出の両方をされていますが、どうですか。これまでと違う面や感じることを教えてください。 んー、どうでしょう(笑) 演出の視点が今はまだ強いので、自分の役に対して向き合いきれていないところが・・・頑張ります(汗) でも、俳優だけの時と違って、役への決めつけが減って、色々な可能性を考えられるようになったかな? その分チョイスが難しくなったところもあるけど。 ――お子さんも可愛い盛りで育児やお仕事もあり、毎日とても忙しいと思いますが、そのようななかでも劇団として活動を続けてゆける原動力は何でしょう? 表現に対しての探究心・・・かな。 自分達の思う最上のエンターテイメントを創り上げることの歓びだったり。 ――それはやはり劇団だからこそできることですね。これまでの公演で、思い入れがあったり、好きだったり、再演したい机上風景の作品はありますか? 『このまちのかたち』は、俳優としてステップアップできた作品で、かなり思い入れはあります。 あの役を演じきれたことで、今の私があると言っても過言ではない! 好きな作品は、選べないので全部にしときます(笑) ――全部!!それはそうですね(笑)。新作『海から来た人』も、どんな作品に仕上がってゆくのか本当に楽しみです。最後に、観に来てくださるお客様にひとことどうぞ。 上質かつシンプルなエンターテイメントをお届けできるよう、劇団員一同精魂込めて創り上げております。 初演出ではありますが、ただただ楽しんで頂けるよう、私も楽しんで演出しております。 是非、新たな机上風景の舞台を体感しにいらしてください! ――ありがとうございました。今回の作品に関するモチーフに例えるならば、長島さんは灯台でしょうか。公演まで残すところ一カ月、ばっちり照らしてください。 (インタビュー・構成・編集 根津弥生)

 
 
 

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