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Interview vol.5 『ミスター机上風景―古川大輔の巻』

  • 制作
  • 2016年6月23日
  • 読了時間: 3分

インタビュー最終回は、机上風景 古川大輔の登場です。 劇団を旗揚げし、メンバーが入れ変わってゆく中で16年間、代表として、作家・演出家・俳優として活動してきました。現在は大分に拠点を移し、机上風景の作家のみならず、新たな分野で演劇に関する活動もしているようです。 ――お元気ですか?差し支えなければ近況を教えてください。 地方生活はなかなかたいへんです。 環境があまりに変わりすぎて、少々疲れてます(笑) 脚本を書くことや、時々依頼される演技指導と家族が癒しになってます。 今年、大分のある高校が私の『乾かせないもの』(2006年初演、2009年再演、2013年海外公演)を上演してくれることになりました。 ――お疲れのようですが、『乾かせないもの』を高校生たちが上演とは素晴らしいですね!おめでとうございます。高校生という若いうちから古川さんの指導を受けられるとは羨ましい限りだ!と、こちらの劇団員みんなが思ってます・・・。大変でしょうが頑張ってください。 さて、作品にファンが多いですが、今回も含めどのように創作されるのですか?また、書かれる上で楽しい面・大変な面は何でしょう? テーマを先に決めることはしません。 思い浮かんだ絵やシーンを見つめているとやがてその中の人物・風景が動き出します。 無理矢理動かすわけではなく、自然と動きはじめるのを待ちます。 誰なのか、何をしているのか、何を話しているのか、そうやって少しずつストーリーができていきます。 このプロセスに数カ月費やすこともあり、それが苦しみでもあるけど、最高に楽しくもあります。 ――前にそのお話を伺ったとき、私もやってみたのですがサッパリでした。でもまたやってみます! 古川さんはこれまでたくさんの脚本を手掛けられていますが、作家は自身をさらけ出す部分がたくさんあると感じます。作品を作ってきて、自分の中の変化など感じますか? ぜんぶ盗作だからよくわからないなあ。 ウソです(笑) 変化というか、発見はたくさんあります。 今回は人魚ということで、自分もなかなかロマンチックなところがあるなあと。 年のせいかもしれません。 ――ロマンチック古川ですか(笑)。この先メルヘンチックにもなってゆくかもしれませんね。楽しみにしてます。 さて、これまで机上風景の演出・俳優としても出演されていましたが、今回は現場を離れていますね。メンバー達に何かびしっと言っておくことはありますか? 長く一緒に作ってきた仲間たちなので何も心配していません。 本番観に行きますよ。楽しみにしてます。 ――そう聞くと何故かスゴイ緊張してきます・・・ご来場の際はバンザイまたは胴上げしますね。ウソです。 それでは、一番思い入れがあったり、好きだったり、再演したい作品はありますか?その理由は? 『このまちのかたち』(2011年初演、2012年海外公演・凱旋公演)が好きかな。 初めて海外でやった作品だし、泣けるし。 ――初めて行なった海外公演はとても不安でしたが、全てひっくるめて素晴らしい公演になりましたね。 最後に、新作『海から来た人』を観に来てくださるお客様に、一言お願いします。 机上風景初の、女性のみによる舞台です。 現在猛稽古の最中だということです。 彼女たちの繊細な演技を、是非ご覧ください。 ――ありがとうございました。それでは劇場でお待ちしています! (インタビュー・構成・編集 根津弥生) 古川大輔作の中学生・高校生向け舞台用脚本がAmazonのKindle版で販売されています。 ご興味のある方は、ぜひご覧になってみてください。 『戯曲 座敷童子』 ※Interviewシリーズは今回で終了です。ご覧頂きありがとうございました。

 
 
 

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