変わってゆくもの
- 根津弥生
- 2017年2月7日
- 読了時間: 3分
どうして、稽古中の写真がいつも撮れないのか。 そんなに難しいことじゃない、だがしかし、撮れない。 写真は、参考資料として撮影した、出演者・相樂孝仁さんの後頭部です。

今回のキャストは女7人、男2人。 稽古場はおんなだらけですので、普通の男性なら萎縮しそうですよ。 しかし相樂くんを護る笑いの神様から突如、パンチの効いた攻撃があったりします。 みんなタジタジです。 さて、徐々に輪郭が見えてきた、今回の『乾かせないもの』。 こうやって色々なスタイルで再演の機会を得る作品も、小劇場ではちょっと珍しいのではないでしょうか。 わたしは三度目。 三度同じ役をやるのは、初めてかもしれない。 演出や役者、上演する劇場が変われば、当然色々変わります。 ですがわたし、まだまだ過去の記憶に翻弄されてる。 なぞらない、と思ってやっているのだが、無意識で身体がそこを目指して動いてしまったり。 全然、どこに立ってもいいのに。 どこ向いて何してもいいのに。 不思議です。 この時ばかりは、過去の記憶を消してしまいたいと思うわけで。 段取りでも混乱。 あれ?この流れであれを取っていたけど、それはいつの話だ?前回?前々回? ここすごく忙しいはずだけど、今することないけど大丈夫なの?? 心中あたふたしてます。 ですが、中身は違う攻め方を試みています。 これまでやってなかったことが結構ある。 新しい発見に、わくわくします。 結局は同じところに落ち着くかもしれないけれども。 もっともっと、掘って探らねば。 そしてですね、先日の稽古中、出演者のししー(宍戸香那恵さん)が言ってたんですが、 私の役と、私の友人の役が、これまでは友人同士だったが、今回から親子に見えてきたと。 私自身も稽古の始めからそう思っており、冒頭のシーンをやりながら、これ親子にみえるっぺな、まぁシーンが進めば後々分かるからいいのか、みたいに思っていました。 客観的に言われると、やはりそうなんだな、と思う。 実際の年齢差も親子ほどあるけど(笑)、やり取りが自然とそうなっているのでしょう。 といった風に、キャストが変わると全然見え方が違うのデス。 そうなると、固定の役というのは、いつまでもできるものではないのだなと。 これまでやっていて、もうできないタイプの役というのは既にいくつもあるわけです。 ぶりっ子とかね。 昔は、「こういう人、大嫌いだと思うけど」と、あててくださる演出家が結構いらしたのですが、今の私がやったら存在として意味不明ですね。 妖怪みたいなポジションになりそう。 すごい苦労したけど、ぶりっ子をもっとやって極めておけばよかった、と考える今日この頃です。